会長挨拶

第22回日本麻酔・集中治療テクノロジー学会の開催にあたって

会長 崎尾秀彰 (獨協医科大学救急医学)

 この度、第22回日本麻酔・集中治療テクノロジー学会を昨年完成しました開学30周年記念講堂にて開催させていただくことになりました。このような機会を与えて下さいました理事、評議員、会員の諸先生方に厚く御礼申し上げます。
 今回のテーマは教室の岩瀬良範講師の発案で「創造にまなぶ麻酔・集中治療のテクノロジー」といたしました。私自身、若い先生方の行動を見ていますと、自ら創意工夫して新たなものを作り出す能力が少し薄れてきていると気にかけていました。全身麻酔時だけでなく、脊髄くも膜下麻酔時にもサイドストリーム型のカプノグラフィを工夫して使用してほしいものです。先日、敗血症性ショックが発症するときは、その数時間前から心拍数変動の周波数解析に異常を認めるとの発表を聞きました。あらかじめショックを予知できるモニタがあれば、救命率向上に直結するものと期待しています。
 テクノロジー領域の進歩は目覚ましいものがありますが、反面、過日の新潟中越地震でも携帯電話は使用できなかったようです。日本は災害多発国なのですから、円滑な情報伝達の確立は言うに及ばず、地震や火山爆発を地殻の異常音や温度などから予知できるモニタも早急に開発して全国各地に設置してほしいものです。
 今回、2題の特別講演を企画させていただきました。ご多忙のなかご快諾いただきました会津大学客員教授の嶋正利先生はマイクロプロセッサi-4004を開発されたご高名な先生で、ご講演では「応用」や「原石研磨」などのキーワードのもとに「創造的開発」につきまして素晴らしいお話しを拝聴できるものと楽しみにしております。また、 株式会社バンダイ開発統括部の片瀬健二様には短期間で次々とヒット商品を世に送り出す、夢や感動を追求した「創造」についてご講演いただきます。会員の皆様にとって明日からの診療・研究・教育に繋がる、閃くものが得られましたら、望外の喜びであります。
 一般演題につきましては22題と、数多くの応募をいただきまして誠に有り難うございました。明快な発表と活発な討論をお願い申し上げます。
 会場では飲食が禁じられていますため、ランチョンセミナーは開催致しません。その代わりに昼食は学生食堂に用意させていただきました。別棟になりますが、臨床医学棟9階の救急医学研究室の一角にシミュレーションセンターを設置してあります。ご希望の先生方には松島久雄助手がご案内しますのでお教えいただきたく存じます。
 栃木街道から病院に入りますと一直線に延びています約200本の銀杏並木があり、芝生の中央にはヘリポートと、自然環境にはきわめて恵まれています。紅葉はすでに峠を越していますが、学会当日も路面は黄金色の落ち葉で覆われているかもしれません。日光連山の冠雪には少し早いかもしれませんが、雑踏から隔離された感のあるキャンパスでの学会開催に一人でも多くの皆様がご参加されますよう伏してお願い申し上げます。

全文抄録のお願い

「日本麻酔・集中治療テクノロジー学会」では,毎年提出演題をまとめて著書「麻酔・集中治療とテクノロジー」として発行いたしております.
お忙しいところ誠に恐れ入りますが,栃木県にて開催されました「第22回日本麻酔・集中治療テクノロジー学会」でご発表いただきました皆様に,全文抄録のご提出を2005年1月末日までにお願い申し上げます.

 字数に制限はございませんが4,000 字程度でお願いいたします.図表もおつけください.

 書式は,日本語タイトル,著者名,所属,本文,参考文献,英文抄録(全体が200語前後で英文題名,英文著者名,英文所属名,英文所属住所,5 個以内の英文KeyWords,本文),図の説明,の順に並べて下さい.

 完成した全文抄録は打ち出し原稿1 部(A4 用紙に適当なマージンをとって印字したもの,形式は問いません)と3.5 インチ2HD フロッピーディスク1 枚にて,ご提出をお願いいたします.内容はテキスト形式もしくはMicrosoft Wordまたは同等の形式で読み書き可能なものとして,フロッピーディスク表面に形式を明示してください.

 詳しくは,「麻酔・集中治療とテクノロジー2002」(克誠堂出版)をご参照ください.

 提出先は,以下の通りです.

〒602-8566
京都市上京区河原町通広小路上る梶井町465
京都府立医科大学麻酔学教室
日本麻酔・集中治療テクノロジー学会事務局
Tel. (075)251-5633,Fax (075)251-5843
http://www.jsta.net/
Email webmaster@jsta.net

大会事務局

〒321-0293
 栃木県下都賀郡壬生町北小林880
 獨協医科大学救急医学講座

Tel: 0282-86-1111 内線2793
Fax: 0282-86-7288

E-Mail: jsta2004@dokkyomed.ac.jp
URL: http://www.jsta.net/jsta2004/